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有益さマイナス5億

刀剣乱舞ミュージカル本公演を観てきた


阿津賀志山異聞、観てきました。最高でした。情緒にまみれた感想です。

 
全体の話

トライアル公演に比べて全体が、すべてがアップグレードされてました。プロジェクションマッピングの映像にしろ、アンサンブルさんやダンサーさんの動きにしろ、構成にしろ。

プロジェクションマッピングはより作り込まれることによって臨場感が出ていて物語に入り込めたし、どういう状況なのか背景から瞬時に察することができたのでより理解が深まったし、なにより公式が描く世界観を映像で観れたことが大きかったです。

ダンサーさんの動きは、2部のライブパートの最初に「刀」の人文字を作ったところでサイコウに「おおーーーーー!」って興奮したし、1部2部通して「人間の体ってそんなに動くんだ!?」ってびっくりし倒しでした。ありきたりな言葉だけど、プロってすごい…

ストーリーはトライアルと一緒だったけど、構成が少し変わって新しいシーンや曲が追加されてました。これに関しては今剣の話で詳しく書きます。


加州清光の話

トライアルではそれまでの(二次創作中心の)「女々しくてメンヘラ気味」という加州清光のイメージを払拭してより原作に忠実に、男らしさのある新撰組の刀としての芯が強いキャラクター性を提示してたけど、本公演では刀剣男士としてのレベルがさらに上がってました。
トライアルでは「あるじに大事にされているのか不安」という自信なさげな感情がありありと見て取れたんだけど、本公演では「自分は愛される存在である、少なくとも卑下する必要は無い」っていう自信ありげな清光に成長してました。それが1番表れてたのが最後のあるじとの会話での「ちょっとは可愛くなったよな。」のセリフ。トライアルでは「ちょっとは可愛くなったかな?」です。語尾の少しの変化だけど、相手に問いかけることと、自分で言い切ってしまうという姿勢の違いはかなり大きくて。自信をつけて隊長を務めて三条をまとめる清光は世界一可愛くてサイコウにかっこよかったです。トライアルが少年だとしたら、本公演では青年に成長してました。刀剣男士で例えれば特が付いた。
それと千秋楽での新撰組のサプライズ出演。三条に混じった隊長の清光が、新撰組と一緒に舞台に立った瞬間に「新撰組の加州清光」になったんです。これに関してはこれ以上の言葉が見つからないので、えーしさんのこちらのツイートをご参照ください。

 

三日月宗近の話

三日月はトライアルと本公演でのギャップが1番小さいキャラクターです。ただ成長がないわけではなく、とにかくディティールを詰めてきたな…!という印象。老成してて、飄々としてて、ユーモアがある。そんな雰囲気のクオリティがより上がってました。より懐が深く、よりおちゃめに。
正直、ミュージカルよりもステージの三日月の方が原作の再現度だけで言えば高いと思ってます。声とか雰囲気とか。だけど麻璃央くんの演じる三日月は、なにがなんでも三日月なんです。これに関しては上手に言い表せないけど、でもそうなのだからすごい。「三日月宗近」であることの説得力がオーラで滲み出てる。
本公演で新しく追加された曲の「うたかたの子守唄」では、全く歌ってはいないのに踊りだけで主役級の存在感を放っています。ここでの演技を目にした瞬間に「めっちゃ平安だ…陰陽師で観たやつだ…」って思ってたらどうやら本当に映画の陰陽師を参考にしたらしく(パンフレットインタビュー参照)、「せやと思ってーーーーーん!」ってなりました。日本史は専門外だから分からないけど、そんな門外漢がイメージする”平安”にジャストフィットする演技でした。あれは完全に魑魅魍魎を笑いながら斬りまくって朱雀大路を闊歩してるわ。


小狐丸の話

役作りの方向性がトライアルからガラッと変わってました。トライアルではニコニコ愛想よく、それなりの悟り感も出しつつ、みんなを(特に石切丸と喧嘩した清光を)導いていくよきメンターという役柄。石切丸のように怒りを露わにしたり、三日月のように自分の考えを表に出すこともなくストーリーを通してニコニコ穏やか。でも本公演ではあまり笑顔はなく「不機嫌なのかな?お腹痛いのかな??」と思うほどで、同じセリフでも言い方次第でこんなにも印象が変わるんだなって。
トライアルでは最も感情の起伏が少なく、悩む岩融に舞を披露する三日月のように積極的に他のキャラクターに関わっていくわけでもなく、(もちろん小狐丸というキャラクターは大好きだけど)ストーリーの中では印象の薄い役でした。当たり障りがないというか、三条っていう縛りをとっぱらったら別にあのポジションは小狐丸じゃなくても良かったというか。
でも本公演ではより感情が見えたり、「いま小狐丸はどんな気持ちなんだろう?」っていう想像が掻き立てられる演技でした。
例えば今剣が負傷した最初の出陣の直後、本丸で清光と石切丸、小狐丸の3人で話すシーン。報告を終えてあるじのもとから戻って来た清光に小狐丸は「それで、ぬしさまは何と?」と問いかけます。トライアルでは他のセリフと同じように穏やかな声色で、喧嘩した石切丸と居合わせて気まずげな清光に会話のきっかけを与えてあげるような、そんな優しさ100%の雰囲気。
本公演ではため息まじりに、よもすればイラついているようにも受け取れました。でもそこは抑えて清光に会話のきっかけを与えてあげます。小狐丸も清光の判断ミスで今剣が負傷してしまったことに何も思わなかった訳じゃないんです。でも清光に考え直させるのは石切丸の役割。彼はあの時点で自分の役割に気づいてたんじゃないかなって。涼くんがこんなことを意図してたかどうかは分からないけど、そんなことまで想像させてくれる深みのある役柄に変わってました。
そんで終わってから原作の立ち絵とかボイスのおさらいしてみたら、小狐丸って本丸では穏やかなんだけど、戦場では(特に中傷での表情とかが)けっこう苛烈だったりして、そういう2面性みたいなものをミュージカルの小狐丸でも感じれて嬉しかったです。
それと本筋には関係ないけど本公演ではトライアルよりも毛並みを気にしててギャルで可愛かったです。


石切丸の話

石切丸がね…大好きなんですよ…
もともと原作でも推しキャラだったんだけど、それを大好きな崎山つばさくんが演じてるってなるともう愛がやばい。キャスティングしてくれた人にお中元贈っちゃう。
「隊長の君がそんなでは、がいくつあっても足りないなあ。」最初の出陣での清光の判断ミスを責める石切丸のセリフです。このセリフがほんとに大好きで、「がいくつあっても」じゃないんですよ。彼らはあくまでモノだから、本質は生命じゃなくて物質なんですよ。だからこその「がいくつあっても足りない」なんですよ。サイコーーーーーー!こういう絶妙な人外感がたまらない。
演技全体の話をすれば、清光と同じく年齢が上がったような印象でした。トライアルでは20代後半くらいのつばさくんの実年齢に近い感じだったけど、本公演では初老くらいまで上がってました。あんな感じの優しいおっちゃん、たまにいる。
だから「体がいくつあっても足りないなあ」のセリフもトライアルではイラついて清光に喧嘩ふっかけてる印象だったけど、本公演では喧嘩というより「お説教」でした。でも声のトーンとかから滲み出る怒りも感じ取れて、絶妙の演技でした。すごい…つばさくんすごいよ、やっぱ役作り半端ないよ…。つばさくんにもお中元贈りたい…。
個人的な印象だけど、石切丸とつばさくん自身がそこはかとなく似た性格してるなあと思ってて、それが1番出てるのが「人のために」っていう考え方。石切丸は病気治癒とかの人間の願いを受け止めてきた刀で、千秋楽後のブログでも書いてたけどつばさくんも「人のために」っていう考えが強い性格。そういう共通点があるからこそのあの演技なのだろうなあって思いました。



今剣の話

綺麗な顔してるだろ…それ、成人男性なんだぜ…。

声のトーン、間の置き方、ちょっとした手や視線の動き。すべてが完璧でした。小狐丸みたいにトライアルから大きな変化があったわけじゃないけど、今剣の心情を描き出す画素数が格段に増えてました。何千万pixelだあれは。
義経公に再会した高ぶり、弁慶殿と打ち解けた喜び、そしてラストでの悲しみとそれを乗り越える強さ。それらがこれ以上ないほどに伝わってきました。
特に好きなのが今剣と弁慶殿が打ち解けるシーン。あのシーンを膨らませたからこそ、ラストの今剣の「ぼくのたいせつなひとをきずつけるやつはゆるさない!」のセリフにさらに厚みが出たなって。トライアルを観てる限りでは「たいせつなひと」っていうのはどんどん斬られていく他の刀剣男士なのかな、って思ってたけど、本公演ではそこにしっかり弁慶殿も含まれてるんだって自然に理解できました。


岩融の話

「我らにとって使命こそすべて!」
義経公という主人に仕えた弁慶の薙刀だからこそのセリフだと感じました。
彼にとっての優先順位は1.使命>2.今剣>3.自分の心なんですね。でもストーリーでは人間の体を得てしまったが故に全てが揺らいでしまう。
本公演では励起されて間もなくて人の身に慣れない戸惑い、自分の感情すら理解しきれていない葛藤、今剣への想いがより鮮明に演技に表れていました。
何よりもグッとキたのが、「ぼくは義経公の守り刀なんだ!」と悲痛に叫ぶ今剣に「きらきら」のフレーズを歌い掛けるところ。これは本公演で新たに追加されたシーンですが、これによってストーリーの解釈が少し変わってきます。
ともかく岩融は舞台上段の今剣に向けて「見上げた空には宝物、きらきら光るお星さま」と歌いかけます。やや刀ミュの本筋からはズレるのですが、本公演が始まる少し前に今剣と思しき刀が発見され、新たに「ほうき星宗近」と命名されました。それが頭をよぎって「今剣にとっての”きらきら”は義経公だけど、岩融にとっての”きらきら”は今剣なんだ」って思って涙が止まりませんでした。関係性萌えオタクがこれで泣かないわけがない。

あと清光、石切丸と同じく年齢が上がった印象でした。トライアルではテニサー3回生って感じだったけど、本公演では若さは消えて薙刀・岩融としての貫禄とか人格の深みがより表現されてました。岩大地くんめっちゃかっこよかった。




あるじの涙腺破壊ソングとして評判高いこの曲。
1番のAメロ今剣のソロパートは「教えてほしい、ひとり見上げる空がにじんだ訳を」で、2番Aメロ石切丸のソロパートは「教えてほしい、君の瞳の奥がうるんだ訳を」。分かります?このグッとくる感じ分かります!?!?!?
そんでもって小狐丸とのデュオパートの「これ以上傷つけたくなくて」の歌詞。そうなんだよ…石切丸は人を傷つけたくないんだよ…だから瞳の奥がうるんでたら理由を教えて欲しいんだよ…悲しんでる人を放っておけないんだよ…(合掌)


ライブの話

いえーーーーーい!ライブを生で観たみんな、無事死亡した?????私は死んだよ!!!!!!なんならライブビューイングのスクリーン越しでも死んだよ!!!
本当に凄まじいよね。6人みんなが、自分が何をしたらどういう効果があるか分かってて動いてるんだもんね。すごいよね。感謝しかないよね。アイドル男士尊いよね。終演後しばらく雌の顔から戻らなくて困ったよ。
ライブ中とかステージ上のどこを、誰を見ても可愛いしかっこいいしで目が2つじゃ足りないよね。蝿になりたいと思ったもん。複眼じゃないと追いつかないよあれは。
まあ現実は蝿じゃないし目も2つしかないからずっと石切丸見てたんだけどね、顔が綺麗すぎるよね。特に横顔が完璧すぎるよね。すごいよね。親の顔が見てみたいよね。
好きな人に手を振ってもらえるだけであんなにも幸せになれるって知りませんでした。頭がふわふわする。シャブだ。完全にシャブだわ。

以下、感情が高ぶりすぎて文章にまとめられないので箇条書きします。
・えおえおあの石切丸のかわいさ(特に「石の如しでしょ♪」の歌い方とフリのかわいさ)
・日替わり曲での客降りファンサという名の同時多発テロ。近づく石切丸、混乱する頭、各地で上がる悲鳴、近づく石切丸、振られた手、交わる視線、そして死
・漢道の衣装を考えた人、ありがとう、本当にありがとう。ありがとう
・ありがとう、涼くんの腹筋
・解けない魔法のフリがちょっと変わってたね、新しいのも好き。

・「Endless Night」の三日月がめっちゃ”帝”って感じだったし、あるじを"民"って呼ぶのも已む無し
・「弁慶殿ーーーー!太鼓叩いてーーーーー!」
・つばさくん、大地くん、涼くんが筋トレの成果か腕が太くなっててサイコウでした。ありがとう刀剣乱舞、ありがとう筋トレ
・大袈裟でみんなにもみくちゃにされる清光めっちゃプレシャス
・とにかくファビュラスでした


最後はとにかくテンションで駆け抜けたけど、感想は以上です。良い公演でした。新撰組も見れたし、三条の続投も決まったし。ライブビューイングスペシャルコメントは可愛かったし。とにかく7月のお見送りライブが楽しみです。